「DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたいけれど、高額なシステム導入はハードルが高い……」
製造業のデジタル化が叫ばれる昨今、そんな悩みを持つ中小企業・町工場は少なくありません。溝西鐵鋼でも、長年「紙」で管理してきた仕入台帳のデジタル化が課題でした。
今回は、イニシャルコスト・ランニングコストを一切かけず、「生成AI」と「無料のプラットフォーム」を組み合わせて自社で構築した、手作りのDX事例をご紹介します。
1. 「紙の管理」が抱えていた課題
これまで弊社では、仕入の情報を手書きの台帳で管理していました。しかし、紙の管理には以下のような課題がありました。
・過去のデータを検索するのに時間がかかる。
・集計作業が手作業のため、ミスが起きやすい。
「なんとかしたい、でも専用ソフトを導入すると費用が……」そんな状況を打破したのが、身近なツールの活用でした。
2. 費用0円。生成AIを「プログラマー」として活用
今回、システムの構築に使用したのは、日常的に使っている「無料のプラットフォーム」です。
しかし、ただ入力するだけでは便利に使用はできません。そこで、今話題の生成AIを活用しました。
プログラミングの知識がなくても、AIに対してプログラムのイメージを伝えて作成を依頼。AIが書き出したコードを貼り付けるだけで、自社専用の「デジタル仕入台帳」が完成しました。
その名も「溝西デジタル台帳(Mizonishi Digital Daicho)通称:MDD」。
2025年新年度より使用を開始しました。
3. 「コストをかけないDX」のメリット
今回の取り組みで実感したメリットは、単なる費用の節約だけではありません。
- イニシャル・ランニングコストが0円: 既存のツールと無料の生成AIを活用。
- 現場に合わせた柔軟なカスタマイズ: 内製で作ったからこそ、「あと少しこうしたい」に即座に対応可能。
- 「自分たちで変えられる」利便性: 既製品のシステムを使うのではなく、従業員も知恵を絞ってシステム改善する文化が育ちました。
4. 溝西鐵鋼が目指す「等身大のDX」
中小企業・町工場のDXは、必ずしも大きな投資が必要なわけではありません。
大切なのは、現場の「不便」を放置せず、最新のテクノロジーをどう「道具」としてうまく使いこなすかだと考えています。
中小企業という小さな組織だからこそできるアジャイル開発により、細かい開発を繰り返すことで柔軟に機能を実装、追加していけます。
「鉄」という伝統的な素材を扱うからこそ、その裏側にある仕組みは常にアップデートし続ける。
「鐵は、やわらかい。」がキャッチコピーの溝西鐵鋼はこれからも、アイデアと知恵とと最新技術を掛け合わせ、より正確でスピーディーな業務を目指していきます。
