前回の仕入台帳のデジタル化(『MDD(Mizonishi Digital Daicho)』)に続き、溝西鐵鋼の内製DXシステム第2弾をローンチしました。
今回取り組んだのは、長年、事務作業を支えてきた「複写式伝票」のデジタル化です。
開発したのは、帳票発行システム『MINT(Mizonishi Issue Nonpaper Tool)』。
今回も高額なシステム投資は行わず、生成AIと無料のプラットフォームを駆使して、コストゼロで「自社専用システム」を作り上げました。
1. 「手書き・複写式伝票」の限界
これまで弊社では、出荷依頼書や送り状を作成する際、複写式の伝票に手書きで記入していました。しかし、このアナログな運用にはいくつかの課題がありました。
- 転記の手間: 同じ内容を複数の書類に書き写す時間がかかる。
- 情報の検索が不便: 過去に書いた内容を検索しづらい。
「事務の負担を減らし、モノ(製品)の流れをもっとスムーズにしたい」という想いから、新しい仕組みづくりがスタートしました。
2. 独自システム『MINT』の誕生
今回開発した『MINT(ミント)』は、その名の通り「脱・紙(Nonpaper)」を目指したツールです。
仕組みは非常にシンプル。入力画面に情報を一度打ち込むだけで、「出荷依頼書」と「送り状」を作成、印刷できます。
このシステムの心臓部も、前作同様、生成AIを「パートナー」として作成しました。
「入力したデータを、指定のデザインの帳票を作成する機能を作って」とAIに依頼し、提示されたプログラムを組み込むことで、短期間での実装に成功。自社にぴったりの使い心地を実現しました。
3. コストゼロで「現場の質」を高める
『MINT』の導入により、以下のような成果が得られています。
- 作成時間を大幅短縮: 転記作業がなくなり、ミスも軽減。
- ランニングコスト0円: 無料のプラットフォームを活用しているため、月額費用がかかりません。
- ペーパーレス化の第一歩: 控えをデジタル保存することで、検索性が格段に向上。
何より、スタッフが「手書きの煩わしさ」から解放され、その他の業務に時間を割けるようになったことが最大のメリットです。
4. 小さな改善を積み重ねる、溝西スタイルのDX
『MDD』に続くM(Mizonishi)シリーズ第2弾『MINT』の稼働。
私たちは、一度にすべてを変える「大きなシステム」ではなく、現場の困りごとを一つずつ解決する「小さなツール」を自社で育てていきます。
それが他社には真似のできない差別化につながると考えています。
アジャイル開発・改善を繰り返せるのは、組織が小さく、現場の声が直接届く中小企業・町工場ならではの強みです。
溝西鐵鋼は、これからも「鉄」を届ける「仕組み」も磨き続け、お客様に選ばれる企業を目指してまいります。
