製作方法
本製品は、等辺山形鋼(アングル材)に必要な穴あけや切断などの加工を施した後、錆止め塗装を行ったものです。
塗装には、JIS K5621またはJIS K5674規格に準拠した錆止め塗料を使用しており、ご指定がない場合はJIS K5621での塗装を基本としています。
塗料の色は「赤さび色」と「グレー」の2種類をご用意しており、ご指定に応じて対応いたします。
ノウハウ
防錆効果を十分に発揮させるには、塗装前の下地処理が重要です。鋼材の加工後に適切な脱脂や清掃を適宜施し、塗膜の密着性を高める工程を経て塗装を行います。
穴まわりや角部など、塗り残しが起こりやすい箇所にもムラなく塗装を施すため、職人が目視と手作業で丁寧に確認しています。
塗料の色については、視認性や使用環境などのご希望に応じて選択が可能です。
注意点
- 使用する塗料はJIS K5621またはJIS K5674から選択可能です。塗料の規格および色の指定がある場合は、必ずご発注時にお申し付けください。
- ご指定がない場合、JIS K5621で塗装いたします。
- 対応可能な塗料の色:赤さび色/グレー
※色指定がある場合は、必ずご発注時にご連絡ください。
用語解説
- 等辺山形鋼(アングル)
L字型の断面を持つ鋼材で、両辺が等しい長さのものを「等辺山形鋼」と呼びます。主に補強材や構造支持材として使用されます。 - 錆止め塗装
鋼材が酸素や水分と反応して錆びるのを防ぐため、表面に保護塗膜を施す塗装です。主に下塗りとして用いられ、後工程の仕上げ塗装の下地としても機能します。 - JIS K5621/JIS K5674
どちらも錆止め塗料に関するJIS規格ですが、対象とする塗料の種類と、特に環境配慮の観点から違いがあります。
JIS K 5621は一般用さび止めペイント(一般的な環境下での鉄鋼製品の錆止めに使用)を規定する一方、JIS K 5674は、鉛やクロムなどの有害な重金属を含まない「鉛・クロムフリーさび止めペイント」を規定しています。
JIS K 5621(一般用さび止めペイント):
一般的な環境下で使用される鉄鋼製品の錆止めに用いられる塗料を規定しています。
鉛系やクロム系の顔料を含む塗料も含まれます。
家庭用塗料メーカーが販売している安価な錆止め塗料は、多くの場合、この規格に該当します。
JIS K 5674(鉛・クロムフリーさび止めペイント):
環境負荷を低減するため、鉛やクロムなどの有害な重金属を含まない塗料を規定しています。
環境に配慮した塗料として、特に公共工事などで使用されることが増えています。