*写真の鋼材架台(形鋼架台)は2台を重ねたものです。
製作方法
鉄工所の協力会社により、溶接から表面処理(塗装・メッキ)まで加工を行います。
チラー架台(チラー用架台)は、主に鋼材(H形鋼、角パイプ、チャンネル材など)を用いて製作されます。以下は一般的な製作方法です。
鋼材・材料に強い弊社と溶接加工の得意な鉄工所との連携により、完成品にてご提供します。
- 鋼材の切断
チラー(冷却水循環装置)の図面に基づき、所定の寸法に合わせて鋼材を切断します。切断面は後工程を考慮してバリ取りを行います。 - 組立・仮付け溶接
切断した部材を設計図通りに配置し、仮止め溶接を行って形状を固定します。 - 本溶接
溶接部位に本溶接を行い、構造的な強度を確保します。 - 歪み修正・仕上げ
溶接に伴う歪みを修正し、全体の水平・垂直を確認、必要に応じて仕上げ加工を行います。 - 表面処理(溶融亜鉛メッキまたは塗装など)
耐食性を高めるため、表面処理を施します。屋外設置の場合は特に耐候性を考慮します。 - 現場搬入・設置
完成品を現場に搬入し、所定の場所にアンカーボルトなどで固定します。(別途ご相談)
ノウハウ
- 今回ご紹介している写真は表面処理(メッキ加工)を行なったものです。
- 短手側を切欠することで、長手側の内側に入れ込むことで強度を上げています。
- 最大13m(縦or横)までの長尺ものの製作に対応します。
(輸送の制限があります。場合によっては分割する必要があります。)
- 表面処理は錆止め塗装(サビ止め塗装 赤・グレー)も行えます。
- 設置場所等に寄りますが、現場での設置作業も協力会社により行います。
注意点
- 表面処理(メッキ加工、錆止め塗装(サビ止め塗装 赤・グレー)によって加工内容が異なります。事前にお伝えください。
- 設置をご要望の場合、設置作業を行える協力会社にて製作を行います。事前にお伝え願います。
- 製作できるものには制限があります。詳しくは担当営業までご相談ください。
用語解説
- チラー(Chiller)
冷却水循環装置。冷却水を供給するための機械装置。空調や産業機械の冷却用途に用いられます。水や液を循環させて、冷却や温度調整をする装置のことです。分析装置や産業機械の発熱部の冷却に用いられています。 - 架台(かだい、がだい)
設備機器を支持・固定するためのフレーム構造体。主に鋼材などで製作される。 - H形鋼・角パイプ・チャンネル材
H形鋼は断面が「H」字形、角パイプは四角い中空断面、チャンネル材は「コ」の字形をした鋼材の種類で、構造物に広く用いられます。 - 溶接(ようせつ)
金属同士を高温で接合する作業。仮付け溶接は仮止め、本溶接は本格的な固定を意味します。 - メッキ・メッキ加工
溶融亜鉛メッキの略称です。鋼材の防錆処理方法の一つで、亜鉛の液に鋼材を浸して耐食性を高めます。