製作方法
本製品は、等辺山形鋼(アングル)を所定の寸法にカット(切断)した部材です。
アングル材はL字型の断面を持ち、構造部材や補強金具、支持フレームなど強度が求められる部位で広く使用されます。そのため、切断精度と角度保持が重要です。
切断には、以下の方法に対応しています:
- バンドソーカット(切断)(今回の製品写真はこの加工です):
アングルの両辺が同じ長さの等辺山形鋼は、バンドソーでの切断により正確な角度と美しい仕上がりを得られます。断面が立体的であるため、刃の送り方に注意しながら加工を行います。 - ビームワーカーやユニットワーカーによるシャー切り(シャーカット・シャーリング加工):
高トン数のプレス機を使用したシャー切断により、大量のアングル材を素早く切断できます。寸法の安定性に優れており、量産対応にも効果的です。
お客様の図面や指定サイズに基づき、最適な加工方法を選定し、必要なロット数や納期に合わせて対応いたします。
ノウハウ
- 当社では、用途・ロット数・納期要件に応じて最適な切断方法をご提案しています。
バンドソーカット(切断)はL字断面の直角保持や仕上がりの美しさに優れ、寸法誤差が少ないため、少量・多品種のご注文に最適です。 - 多ロットの量産対応には、シャー切り(シャーカット・シャーリング加工)が非常に効果的です。
シャー切り(シャーカット・シャーリング加工)では高速にカット(切断)することが可能なため、加工スピードが大幅に向上します。 - 弊社では夜間の自動切断運用にも対応しており、納期短縮を最大限に支援しています。
- 部材の材質や板厚、数量に応じて、コスト・精度・スピードの最適バランスをご提案できる体制が整っています。
注意点
- アングル材のシャー切り(シャーカット・シャーリング加工)では、断面に若干の変形やバリが生じる可能性があります。
- 必要に応じてバリ取り・端面仕上げを有料にて承ります。
- 束ね切りをご希望の場合、寸法公差について事前確認が必要となります。
- 穴あけや溶接など、切断以降の二次加工が必要な場合は、別途ご相談ください。
用語解説
- 等辺山形鋼(アングル)
L字型断面の鉄・鋼材で、両辺の長さが等しいもの。建築・機械・鉄骨構造などで補強材や支持材として使用される。加工しやすく、強度も高い。 - バンドソーカット(切断)
帯状の鋸刃を回転させて鉄・鋼材を切断する方式。アングル材の断面角度を正確に保ちながら美しい切断面を得るのに適しています。 - ユニットワーカー・ビームワーカー
パンチ・シャー加工が可能な機械。特にシャー機能により等辺山形鋼(アングル)を高速で切断できます。複数の機能が1台にまとまっているため、効率的な加工が可能です。 - シャー切り(シャーカット・シャーリング加工)
上下の刃で鋼材をせん断する方式。高速かつ低コストで切断できるため、大量生産向けに使われます。 - 束ね切り
複数本の材料を重ねて一度に切断する方法。加工時間を短縮できますが、厚み方向の寸法公差がやや広がる傾向があります。 - 自動切断
NC制御や自動送り機能を活用し、夜間など無人で切断作業を行う方法。高効率な量産体制を構築できます。